70記事書いて、ようやく気づいたこと
このブログを始めて数年、公開した記事は70本を越えた。
それでも収益は思うように伸びず、毎月のPVを眺めては「何が足りないんだろう」と考える時間が長くなっていた。SEOの本も、ブログ術のnoteも、有料コンテンツも、ひと通り見た。書く力が足りないわけでもないと思う。
ある日、月収100万円から逆算してKPIを引き直す作業をしていて、ようやく真因に気づいた。
「公開=完了」で止まっていた。
これが、70本の屍の正体だった。
書くには書く。整える。公開する。そこで終わる。次の記事を書きにいく。記事末の「次の行動誘導」は、その時の気分で書いたり、忘れたり、形式がバラバラだったりする。月¥30万のアフィリエイト収益を本気で取りにいくには、この”バラつき”が致命的だった。
足りないのはスキル(書く力)ではなく、規律(毎回同じ品質で動かす仕組み)だった。
“プロンプト”ではなく”スキル”で、AIに規律を渡す
私はコンサルタントとして、企業の業務改善を支援してきた。そこで何度も見てきたパターンがある。
個人の頑張りではなく、構造で品質を担保する。
これをブログ運営に持ち込めばいい。書き手の気力に依存していた工程を、AIに”規律”として外出ししてしまう。
ここで重要なのは、プロンプトとスキルは別物だということ。
- プロンプト:1回限りの指示。毎回少しずつ違う。再現性が低い。
- スキル:抽象化された行動規律。何度呼び出しても同じ品質で動く。
Claude Code には「スキル機能」がある。SKILL.md という設計書を1つ書くと、AI が毎回その規律に従って動いてくれる。要は、自分専用のSOP(標準作業手順書)をAIに渡すイメージだ。
私は1日かけて、自分のブログ運営フロー全体を1つのスキルに落とし込んだ。名前は /post にした。
/post スキル:8ステップに分解した思考プロセス
/post は、ネタを投げると以下の8ステップを回す。
| # | ステップ | 主体 |
|---|---|---|
| 1 | ネタの解釈(カテゴリ/チャネル/キーワード判定) | AI |
| 2 | ブログドラフト生成 | AI |
| 3 | noteドラフト生成 | AI |
| 4 | プレビュー → 承認待ち(NGワード&CTA grep後) | 人間 |
| 5 | WordPress自動公開(REST API経由) | AI |
| 6 | note公開(ブラウザ自動操作) | AI |
| 7 | SNS告知文生成(X/Instagram) | AI |
| 8 | Notion公開ログDB登録(PV/売上/CV/CTA組込) | AI |
8つに分けた理由は明確で、人間の承認ポイントを Step 4 の1か所に集約するためだ。
ここを境に、上は「考える仕事」、下は「手を動かす仕事」。前者は私が見て判断する価値がある。後者は機械に任せた方が速いし、ブレない。
承認ポイントを2か所、3か所と増やすと、それは結局これまでの手作業に戻ってしまう。逆に0か所にすると、暴走したときに気づけない。「1か所だけ残す」が、AI協業の最適解だと体感している。
一番効いた規律:CTA 3点セットの強制組み込み
/post のなかで、自分でも驚くほど効いたのが Step 4 直前の CTA 3点セット強制チェックだ。
公開前に、記事末尾に以下3つが入っているかをAIが grep する。0件なら公開停止。再生成してから再プレビューに戻る、という頑固な仕様にした。
- note誘導ブロック(ブログ→noteの導線。深掘り版への送客)
- アフィリエイトリンク(記事ジャンルに応じて1つ以上)
- 楽天Room関連商品(記事内で言及した商品があれば)
これだけで、「公開した、で終わる記事」が物理的に生まれなくなった。
書き手の気力ではなく、構造で防いでいる。コンサルの仕事で何度もクライアントに言ってきたことを、自分のブログで初めて自分自身に適用した瞬間だった。
So What:プロンプトからスキルへ。AI協業の”質”が変わる
/post を組んでから、私のブログ運営は静かに変わった。
- 記事1本の心理コストが激減(承認1クリックで通る)
- CTAが毎記事に必ず3点入る(収益化の地盤ができた)
- Notion DBに全記事のPV/売上/CV/CTA組込が自動で蓄積(次の打ち手が見える)
そして、同じ発想は他事業にも横展開できた。/room(楽天Room自動投稿)、/amazon(Amazon物販リサーチ)、毎朝7:30に自動で届く daichi-morning-briefing ── すべて「規律をAIに外出しする」発想の派生だ。
AIを使う人は増えた。でも、多くの人は依然として”単発プロンプト”の往復で消耗している。
プロンプトを書くな、スキルを書け。
毎回考え直す行為自体が、最大のコストだったと気づいたとき、AI協業は次の段階に入る。1日だけ時間を取って、自分の業務フロー1つをスキル化してみてほしい。世界が変わる、というのは大袈裟ではないと、70本の屍の上に立つ私は思っている。
📖 この話を、もっと深く知りたい方へ
「規律をAIに外出しする」発想を、SKILL.md の書き方レベルまで具体化したnote記事を準備中です。8ステップの分解思考、Step 4の承認設計、CTA grep の実装ロジック ── このブログでは書ききれなかった”設計の中身”を5,000字超で詳述します。
→ 公開時はこのブログ末尾に追記します(または X @dc89.blog でお知らせ)
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