活用可否 診断レポートの納品見本|架空の旧小学校・2ページ

この見本は、¥49,800の活用可否 診断レポートの書き方を示すための架空の案件です。自治体名・施設・数字はすべて架空で、実際の顧客事例や事業の成果を示すものではありません。

対象:A町 旧B小学校(架空)/延床 2,400㎡・築45年/貸付による公募(締切まで約6週間)
相談者の構想:1階を一棟貸しの宿泊(20室)、2階をワークスペースにする
結論(先に):条件付きで応募可(B)。改修補助金の採否が決まる前に、応募を確定しないこと。

PAGE 01 / 前提と数字

① 案件の前提

確認できたこと(出典)確認できなかったこと
貸付料 年120万円・契約期間10年(公募要項 §4)契約満了時の原状回復の範囲(要項に記載なし)
改修は借り手の負担(公募要項 §6)町の改修補助金の補助率と上限(今年度の要綱が未公表)
耐震診断は実施済み(町の公開資料)給排水設備の更新の要否(図面だけでは判断できない)

② 収支の当たり

項目置いた数字根拠
売上年 約3,500万円20室 × 単価12,000円 × 稼働40% × 365日(周辺の宿泊施設の公開料金と、稼働の仮定)
営業費用売上の70%(約2,450万円)人件費・清掃・光熱・予約サイトの手数料(仮定)
貸付料年120万円公募要項
手元に残る額年 約930万円3,500 − 2,450 − 120
改修費約1.5億円相談者の概算見積もり
回収年数補助1/2なら 約8年/補助なしなら 約16年自己負担 7,500万円 または 1.5億円 ÷ 930万円(金利・税・修繕積立・原状回復費を含まない単純回収)

撤退ライン:補助1/2でも10年で回収するには、手元に残る額が年750万円必要です。これは稼働率 約33%にあたります(費用を売上の70%で一定とした仮定です。実際は稼働に関係なくかかる固定費があるため、見送りの線はこれより高くなります)。周辺の実績を見て33%を下回りそうなら、見送ります。

置けなかった数字は、質問に変えています

  • 補助率と上限 → 町の担当課へ「今年度の要綱の公表時期と、昨年度の補助率」を聞く
  • 給排水設備の更新費 → 設備業者に現地を見てもらい、概算を出してもらう

PAGE 02 / 条件と次の手

③ 法規・行政条件

  • 用途変更:学校から宿泊施設に変える部分の床面積が200㎡を超えるため、用途変更の確認申請が必要になる見込みです(建築基準法 第87条・第6条)。確認先は特定行政庁(県など)または指定確認検査機関です。
  • 立地の条件:用途地域(建築基準法 第48条)や、市街化調整区域かどうか(都市計画法)で、宿泊施設に転用できるかが変わります。町の都市計画の担当課で先に確かめます。
  • 旅館業の許可:宿泊料を受けて人を泊めるには旅館業法の許可が要ります。保健所との事前相談が必要です。消防設備の追加も、消防署にも合わせて確認します。
  • 原状回復:要項に記載がありません。応募前の質問で、文書で回答をもらいます。

④ 落とし穴(応募の前に止めるべき条件)

  1. 補助金の採否が契約の後に決まる場合:補助がないと回収は約16年で、10年の契約期間を超えます。この順序なら応募を見送ります。
  2. 原状回復が「建物全体を元に戻す」場合:満了時の費用が改修費に近くなりえます。範囲が決まるまでは数字を置きません。

⑤ 次の3手

誰がいつまでに何を確認するか
相談者2週間以内町の担当課に、補助金の要綱の公表時期と、昨年度の補助率を聞く
相談者締切の3週間前まで公募の質問期間に、原状回復の範囲を文書で質問する
相談者回答が届いたら補助率と原状回復の回答を②の表に入れ、回収年数と撤退ラインを置き直す(計算は②の式のまま)

この見本について

  • 実際のレポートは、ご提供いただいた資料(公募要項・図面・収支案など)と公開資料をもとに、この5項目の順で作ります。内容と深さは案件の資料によって変わります。
  • 行うのは分析と判断材料の整理です。物件の売買・賃貸の媒介や代理、投資助言、成果の保証は含みません。
  • 作成日:2026年10月31日。外部の相場や個別物件のデータは使っていません。

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