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  • 公開資料だけで「一次診断」をやってみる|掛川市・旧原田小学校サウンディング(回答は12月4日まで)

    廃校の公募やサウンディングに手を挙げるか迷ったとき、実務で最初にやるのは「4つの数字を置く」ことです。この記事では、いま実際にサウンディング中の案件を1件選んで、公開資料だけでどこまで数字が置けるかをそのままやって見せます。

    対象は静岡県掛川市の旧原田小学校。市がサウンディング型市場調査を実施中で、調査回答の希望日は令和8年12月4日(金)です(2026年8月22日にページを開いて確認)。

    ※以下はすべて市の公開ページと統計データからの整理で、掛川市の公式見解ではありません。応募を検討する方は必ず市の資料と窓口で確認してください。

    ① 入口の数字 — 年にいくら払って持つか

    この案件は珍しく、市がFAQで貸付料の概算を先に出しています

    • 原田小を1年間全体で借りた場合の試算: 年19,087,910円(土地+建物×1.1・令和9年度に貸し付けた場合)
    • そのうえで市自身が「この額のままでは困難だと想定している」と書き、貸付料の提案も受け付けています

    入口の数字が公開されている案件は、事業者側が「いくらなら成立するか」を逆算して対話に入れます。多くの公募ではここが伏せられたまま提案を求められるので、これは検討しやすい部類です。売買価格は令和9年度以降に測量・鑑定をしてから、とされているため、いま置けるのは賃借の目線だけです。

    ② 直す数字 — 使える状態にするのに総額いくらか

    ここは公開資料だけでは置けません。築年・構造・アスベスト等の調査状況が回答を左右するためです。置けない数字は「置けない」と認め、サウンディングで聞く質問に変換します。

    • アスベスト・PCBの調査報告書はあるか。ない場合、調査費はどちらの負担か
    • 用途変更(学校→宿泊・飲食・工場等)を前提にしているか。消防・避難設備の現状図面はもらえるか
    • 屋根・外壁・設備更新の負担区分

    文部科学省の調査では、築40〜50年の学校建築で有害物質の撤去費が当初見込みの2〜3倍になる例が報告されています。②が置けないうちに用途のアイデアを固めるのが、止まる案件の典型です。

    ③ 稼ぐ数字 — 誰が、いくら、何回払うか

    年間約1,900万円の貸付料(市の試算ベース)を払うとすると、賃料負担率を売上の10%に収める業態なら年商約1.9億円、20%なら約9,500万円が必要になります。これは「地域の来客だけのBtoC」では重い水準で、市も貸付料の減額提案を受け付けている理由がここから読めます。

    エリアの数字も置いておきます(FUDOSAN DB・2026年8月時点)。

    • 掛川市の人口: 現在 約11.2万人 → 2050年推計 約9.5万人(-15.4%)
    • 住宅地の平均地価: 46,688円/m²(前年比 -0.17%)
    • 年間の不動産取引: 55件

    人口は緩やかに減るエリアです。地域内需要だけで成立させる用途より、圏外から呼べる用途・BtoB(製造・加工・倉庫・研修等)・複数収益源の組み合わせが検討の中心になります。なお業種の制限はなく、施設は一括で扱う想定と明記されています。

    ④ 戻る数字 — 改修費が何年で戻るか

    ②が未確定なので④も置けません。ただし先に決めておける撤退ラインはあります

    • 回収年数が契約期間の7割を超えるなら見送る(契約期間はサウンディングで確認)
    • 調査後の改修見積りが調査前の1.5倍を超えたら資金計画を引き直す

    現時点の一次診断

    判定: 保留(B相当)— 良い材料と、未確認の材料がはっきり分かれている案件。

    • 良い材料: 入口の数字が公開されている/市が減額提案を受け付けている/業種制限なし/回答期限まで時間がある(12月4日)
    • 未確認: ②直す数字(築年・有害物質・用途変更)/契約期間と原状回復義務(④を決める2条件)

    つまり「応募するかどうか」を今決める必要はなく、サウンディングで上の質問を聞いてから決められる、というのがこの案件の位置です。サウンディングは説明会ではなく、ここで伝えた条件が後の公募要項に反映される交渉の入口です。

    同じ4つの数字で他の案件がどうなったかは、実際に転用が続いた事例と途中で止まった事例を並べた記事にまとめています。
    廃校活用の失敗例と成功事例25選|文部科学省データで読む「転用が続く条件」 →

    自分の案件で同じ表を作りたい方へ

    この記事でやったこと(4つの数字を置く→置けない数字を質問に変換する→撤退ラインを先に決める)を、あなたの案件——廃校、空き施設、旧旅館、実家の土地建物——で行う無料の一次診断を受け付けています。フォームの5項目を埋めて送っていただければ、3営業日以内に「成立の見込み(A/B/C)・最初に確認すべき数字・正直な見送り理由」をメールで返します。

    → 一次診断(無料)はこちら: https://dai-works.com/contact/

    いま募集中の案件を探している方は、全国の公募・サウンディング情報を実際に開いて確認したまとめもどうぞ。

    廃校活用の公募・サウンディング情報まとめ【2026年8月版・関東/近畿/中部】

    この記事の手順を、自分の案件で使いたい方へ

    出典: 掛川市サウンディング型市場調査 公開ページ(2026年8月22日閲覧)/FUDOSAN DB(2026年8月・掛川市エリアプロファイル)/文部科学省「廃校施設等活用状況実態調査」。数値・条件は変更される場合があります。必ず最新の公募資料をご確認ください。

  • 廃校活用の公募・サウンディング情報まとめ【2026年8月版・全国】文科省リスト65件を実際に開いて確認した

    文部科学省は「みんなの廃校」プロジェクトで、活用先を募集中の廃校施設の一覧を毎月更新しています。ただ、この一覧は全国13地域に分かれたPDF(合計約71MB)で、検索も並び替えもできません。さらに実際に開くと、リンク切れが混じっています

    この記事では、全国12地域に掲載されていた65件の自治体ページを1件ずつ実際に開いて、いま応募できるもの、期限を切らずに受け付けているもの、すでに終了しているものを分けました。関東・近畿・中部・中国・四国・九州・北海道・東北の順に並べています。毎月、一覧が更新されたタイミングで開き直して差し替えています(最終確認: 2026年9月1日)。

    更新したら、お知らせします(無料)

    公募は不定期に出て、締切は数週間で過ぎます。次の更新で新しい案件が載ったときにお知らせが要る方は、お問い合わせフォームの「⑤いちばん知りたいこと」に 「公募更新の通知希望」 と書いて送ってください。地域の指定があれば一緒にどうぞ(例: 「東北で、宿泊転用できる規模の案件」)。営業のメールは送りません。

    気になる案件がもう決まっている方は、同じフォームから無料の一次診断もどうぞ。3営業日以内に「成立の見込み(A・B・C)」「最初に確認すべき数字」「やめたほうがいい理由があればその理由」をメールでお返しします。

    いま参加できる案件

    茨城県小美玉市|旧下吉影小学校(随時受付)

    跡地利活用に関する民間提案を募集。事前相談・図面閲覧の受付が令和8年2月25日から「随時」となっており、締切が切られていないタイプです。急がなくてよい反面、先に動いた事業者の提案が前提条件になりやすいので、関心があるなら早いほうが有利です。

    栃木県大田原市|市有財産活用民間提案制度(常時)

    個別物件の公募ではなく、市有財産全体に対して民間から提案を受け付ける常設の制度です。特定の廃校を狙うより、こうした常設窓口のほうが競合が少ないことがあります。

    今回は募集が終了していた案件(次回に備える)

    埼玉県神川町|旧渡瀬小学校(サウンディング型市場調査)

    令和7年4月に廃校となった旧渡瀬小学校(児玉郡神川町大字渡瀬540-1)について、町が民間事業者との対話を実施します。活用方針を決める前段階なので、条件がまだ固まっていない=提案が通りやすい局面です。

    • 現地見学会の申込期限:令和8年8月19日(水)17時まで
    • 現地見学会:令和8年8月21日(金)10時から
    • サウンディング参加の申込期限:令和8年8月26日(水)17時まで
    • 対話の実施:令和8年8月31日(月)〜9月3日(木)
    • 結果の公表:令和8年10月上旬を予定

    サウンディング参加の申込は2026年8月26日17時で終了。対話期間(8月31日〜9月3日)は既に申し込んだ事業者向けです。

    • 栃木県那須塩原市|旧大貫小学校ほか — 令和8年7月17日〜8月3日で受付終了
    • 茨城県龍ケ崎市|旧城南中学校・旧長戸小学校 — 令和8年5月21日〜7月17日でサウンディング終了
    • 東京都足立区|旧北鹿浜小学校 — 公募を実施したが応募期間内に事業者からの応募がなかった旨を公表。再公募の可能性がある枠
    • 栃木県栃木市|皆川中学校・寺尾中学校 — 令和8年3月31日で廃校。統合後の校舎等の利活用を検討中
    • 埼玉県日高市|学校跡地 — 事業者募集のページが令和8年4月8日更新で公開中

    終了案件を載せているのは、廃校の公募は一度で決まらないことが多いからです。足立区のように応募ゼロで流れた案件は、条件を変えて再公募されます。「前回どういう条件で、なぜ決まらなかったか」を知っている事業者が次に有利になります。

    近畿・中部も同じ方法で開きました(2026年8月22日確認)

    関東の次に人口の多い近畿(三重・京都・大阪・兵庫・和歌山)と中部(新潟・石川・福井/山梨・長野・岐阜・静岡・愛知)についても、文科省の一覧に載っていた自治体ページ37件を1件ずつ開きました。結果は、締切つきで募集中が3件、期限を切らずに受け付けているものが10件、すでに終了が9件、リンク切れが7件、ページは開けたが廃校情報に辿り着けなかったものが8件です。

    いま参加できる案件(締切が近い順)

    静岡県掛川市|原田小学校・日坂小学校(サウンディング調査)

    調査回答希望日は令和8年12月4日(金)。8月17日に始まったばかりで、いまの近畿・中部で最も時間に余裕がある案件です。

    原田小は令和7年3月に閉校済み、日坂小は令和9年3月に閉校予定。回答は調査票のメール提出かWEBフォームで、希望すれば個別対話もできます。

    このページが珍しいのは、FAQで貸付料の概算を先に出していることです。令和9年度に全体を1年間貸し付けた場合の試算として、原田小が19,087,910円/年、日坂小が22,825,691円/年(いずれも土地+建物×1.1)。市自身が「この額のままでは困難だと想定している」と書いたうえで、貸付料の提案も求めています。売買価格は令和9年度以降に測量・鑑定をしてからなので、いま出せるのは賃貸の目線だけです。業種の制限はなく、施設は一括で扱う想定です。

    この案件については、公開資料だけで4つの数字を置いた一次診断の実例を公開しています。

    期限を切らずに受け付けている案件(随時・常設)

    締切がない案件は急がなくてよい反面、先に提案した事業者の内容が前提条件になりやすいので、関心があれば早いほうが有利です。

    • 兵庫県豊岡市|旧奈佐小学校(公募型プロポーザル・随時募集) — 土地16,342.14平方メートル、校舎2棟(1967年築・耐震改修済/1987年築)と体育館(1988年築)を土地建物一括で賃貸借。貸付価格は基準額つきの自由提案。見学会は随時、資格審査のあと2か月以内に提案書を出す流れで、契約前に文科省の処分手続き(約4か月)が入ります。2025年3月4日公表のまま募集が続いているということは、まだ決まっていないということです。
    • 新潟県上越市|廃校7施設(サウンディング) — 旧大島中・牧中(令和9年3月閉校予定)・旧川上小・旧宮嶋小・旧寺野小・旧上杉小・旧美守小。対話期間(6月15日〜30日)は終了し参加は2者でしたが、「終了後もご提案を随時受け付けます」と明記され、令和8年度中に利活用希望者を募る予定とあります。次の公募の条件がこれから決まる局面です。
    • 京都市|学校跡地10校(事業者登録制) — 西陣・聚楽・待賢・教業・有隣・安寧・有済・今熊野・陶化・新洞。条件は原則として敷地全面を貸付・建物は譲渡、契約期間10年以上80年以内、事業者負担で地域の自治活動・防災拠点を整備(その部分の貸付料は減免)。対象校ごとに事業者登録を出す制度で、財務諸表2期分が必要。問い合わせは法人のみ。
    • 静岡市|廃校16箇所の一覧 — 葵区・駿河区・清水区の廃校を一覧化し、11校は施設資料PDFつき、5校は活用決定済み。2027年3月・2028年3月に廃校予定の学校も先に載せています。個別の公募ではなく、社会共有資産利活用推進課への問い合わせ窓口型です。
    • 京都府福知山市|廃校Re活用プロジェクト — 紹介中は旧上六人部小・旧明正小・旧美鈴小・旧細見小の4校。締切表記はなく、すでに活用された8校の事業者名(イチゴ農園、グループホーム、キャンプ場、物流センターなど)を並べているので、どんな用途が通ったかの参考になります。
    • 山梨県上野原市|旧西原中学校(サウンディング) — アイデア募集も現地見学も「随時」。正式な事業者公募ではないと明記されています。
    • 福井県大野市|旧上庄中学校・旧蕨生小学校 — いずれも問い合わせ先への随時提案。上庄中は土地45,032平方メートル(校舎は昭和61年築)、蕨生小は約6,000平方メートルでグラウンドは対象外(ホテルが進出予定)。改修・維持管理の経費は利用者負担と明記。
    • 新潟県阿賀町|旧三宝分小学校・旧鹿瀬小学校 — 令和6年9月30日で募集期間は終わりましたが「期限を定めず随時受付として募集を継続」。貸付または譲渡で、町条例により無償貸付等の奨励措置があります。
    • 浜松市|中山間地域の遊休財産貸付(毎月締切) — 物件ごとに毎月締切の公募型プロポーザルですが、確認時点のリストに廃校はなく、旧春野北小学校は企画提案書が出たため募集停止になっていました。廃校が追加されるかは月末ごとに見る必要があります。

    今回は募集が終了していた案件(次回に備える)

    • 大阪市東淀川区|もと西淡路小学校 — 申込受付は令和8年8月12日〜8月24日で終了しました。校舎を解体したうえで土地を事業用定期借地(49年11か月)で借り、屋体棟だけを買い取る形。貸付面積13,333.53平方メートル、第一種住居地域。災害時避難所(1,345人収容)と一時避難場所(2,200人)を新施設内に確保する条件でした。計画提案審査は9月1日、事業者決定は9月25日の予定。大規模な廃校用地で、行政が求める条件がここまで具体的に書かれた案件は参考になります——次に同種の公募が出たときの条件の目安として読めます。
    • 兵庫県三木市|旧星陽中学校 — 令和8年4月1日〜6月30日で事業者を募集したが応募なし。「地域との意見交換会等を行い、再募集に向けた調整を進めます」とあり、条件を変えた再公募の候補です(関東の足立区と同じ型)。
    • 兵庫県多可町|旧加美中学校・旧八千代中学校 — 提案書受付は令和8年7月15日で終了。予定賃借料は加美中1,404,000円/年、八千代中1,140,000円/年と先に示されていました。8月中に審査会、9月以降に議決・契約の予定。
    • 和歌山県日高川町|廃校6校 — 提案書受付 令和8年5月27日〜7月31日で終了し、結果を公表済み。6校(旧江川小・旧山野小・旧寒川第一小・旧丹生中・旧中津中・旧美山中)を一括で対話した形なので、次は校ごとの公募に分かれる可能性があります。
    • 三重県松阪市|漕代小・機殿小・東黒部小・西黒部小 — 提案受付 令和8年5月22日〜6月26日で終了。スケジュール表では結果公表「7月下旬」ですが、本文の公表欄は確認時点で「未定」のままでした。
    • 愛知県蒲郡市|西浦中学校・蒲郡西部小学校 — サウンディングは令和8年2月に終了し3月30日に結果公表。西部小は「民間での利活用を進める」方向に決定、西浦中は7月23日に住民との意見交換会(31人参加)。公募はこれからです。
    • 兵庫県南あわじ市|旧辰美中学校・旧倭文中学校 — 辰美中はサウンディング終了(3社参加、2月13日結果公表)。「興味・関心がある方については柔軟に対応」と書かれているので終了後でも連絡は受けています。倭文中は3回のプロポーザルで決まらず、市が自ら「子ども屋内遊び場施設」として整備する方向に切り替えました。民間公募が空振りすると行政用途に戻る、という例です。
    • 三重県鈴鹿市|合川小学校・天名小学校 — 令和7年のサウンディングを終え11月28日に結果公表。両校は令和8年3月末で閉校したので、次の公募を待つ段階。
    • 三重県伊勢市|旧神社小学校・旧大湊小学校 — 令和5年の公募で神社小は優先交渉権者が決定。大湊小は参加表明は出たのに提案書が出ず不調。ページに新しい募集はありません。
    • 静岡県富士市|吉原東中学校 — 令和5年のサウンディングで終了。提案一覧は公表済み。

    文科省リストのリンク切れ(近畿・中部、2026年8月22日時点の実測)

    37件のうち7件がページ削除・移動で到達できませんでした。阿賀野市、妙高市、能登町、静岡県教育委員会、丹波市、明和町、香美町です。関東(21件中4件)と同じくおよそ2割が切れています。

    さらに8件は、ページは開けるのに廃校の情報に辿り着けませんでした。小千谷市・佐久市・上田市・川根本町・白川町・舞鶴市は自治体トップページしか載っておらず、東伊豆町はドメイン自体に接続できず、与謝野町は施設カルテのPDF(2022年4月1日付)だけで募集方式や期限が読めません。「一覧に載っている=いま募集している」とは限らない、というのが近畿・中部でも同じ結論です。

    近畿・中部を見て気づいた、関東との違い

    貸付料を先に出す自治体が出てきています。 掛川市は年額の概算、多可町は予定賃借料、豊岡市は基準価格つきの自由提案。事業者側が「いくらなら成立するか」を逆算できる案件は、サウンディング段階での対話がそのまま条件交渉になります。

    応募ゼロ・不調が珍しくない。 三木市(応募なし)、伊勢市大湊小(提案書なし)、南あわじ市倭文中(3回不調のあと行政用途へ)。公募が流れた理由はページに書いてあるので、再公募を狙うなら前回の条件を読んでおくことです。

    一括サウンディングのあとに校ごとの公募が来る。 上越市(7校)、日高川町(6校)、松阪市(4校)は複数校をまとめて対話し、そのあとで個別の募集に進む設計です。いまの「終了」は、次の公募の予告として読めます。

    立場別に、見るべき数字が違います(近畿・中部の補足)

    • 自治体・公的機関の方 — 掛川市のように貸付料の概算と「この額では困難と想定」を先に開示すると、サウンディングで返ってくる提案の精度が上がります。三木市・伊勢市の不調は、条件開示の不足が原因かどうかをページから検証できます。
    • 民間事業者の方 — 大阪市東淀川区のように避難所機能(1,345人)を自前の施設に組み込む条件や、京都市のように地域の自治・防災拠点を事業者負担で整備する条件は、改修費とは別枠の固定費になります。賃料だけで採算を見ると見落とします。

    中国・四国・九州も開きました(2026年8月24日確認・31件)

    中国(鳥取・島根・岡山・広島・山口)、四国(香川・愛媛・高知)、九州1(福岡・長崎・熊本・大分・宮崎)、九州2(鹿児島)の4地域について、文科省PDFに載っている自治体ページ31件を1件ずつ開いて確認しました。到達できたのは27件、404が3件、サーバに到達できないものが1件です。

    いま締切がある案件(2件)

    宮崎県高原町|旧後川内中学校跡地——サウンディング型市場調査。現地見学会の受付は終了していますが、調査への参加受付は令和8年9月11日〜18日とこれからです。見学会が終わっていても参加できる、という前の章で書いた読み違えが起きやすい案件です。

    広島県福山市|公共施設の利活用に関する民間提案制度——廃校単独の公募ではなく公共施設全般の提案制度ですが、定時募集の枠があります。自由提案型が令和8年7月1日〜10月2日施設提示型が9月1日〜11月30日(2026年8月3日更新)。自由提案型は、こちらから施設と用途を持ち込める枠です。

    期限を切らずに受け付けている案件(6自治体)

    • 愛媛県宇和島市——「利活用等募集中の施設一覧」に7施設(曽根小、由良小と須下・平井の2分校、南部小、石応小、宇和海中)。対象は津島地区の小学校6校と宇和島地区の小学校3校・中学校1校のうち、まだ活用されていないもの。このページに締切の記載はありません
    • 広島県呉市——廃校施設のサウンディング型市場調査を随時。対象9件(旧渡子小学校ほか)。掲載日は2026年4月1日。市場性が確認できれば売却・貸付の公募に進む建て付けです。
    • 岡山県高梁市——旧平川小、旧高山小、旧西山小、旧備中中の4施設。「譲渡希望、活用アイデアがあれば問い合わせを」という常設の窓口型。
    • 山口県岩国市——貸出・売却を含む活用方法を広く募集。廃校の位置図がPDFで公開されています。
    • 熊本市南区——天明校区の4小学校(中緑・銭塘・奥古閑・川口)。提案シートをメールで送る方式で、常時受付。
    • 長崎県対馬市——利活用者を常時募集。貸付契約の開始は原則として年2回(4月1日・10月1日)なので、逆算して動く必要があります。

    終了した案件(次の公募の条件が読める)

    宮崎県高原町|旧広原小学校・旧狭野小学校跡地——提案書の募集期間は令和8年8月3日(月)〜8月31日(月)。募集は2026年8月31日で終了しました。校舎および跡地について、10〜20年程度継続できる事業のアイデアを募集する形式で、様式は町の企画課で配布・提出。受付は平日8時30分〜17時15分。

    応募がないまま流れた案件や、一度サウンディングを経た案件は、条件を変えて再公募されることがあります。前回の条件を知っている事業者が次に有利になるので、終了案件も記録しておきます。

    • 香川県坂出市——旧瀬居幼稚園・旧瀬居小・旧瀬居中・旧岩黒小中・旧櫃石小中・旧与島小・旧与島中の島しょ部7施設でサウンディング。提案書の提出期限は令和7年8月15日で、実施結果は令和7年10月以降に公表済み。
    • 福岡県久留米市——旧浮島小学校の民間事業者意向調査。受付は令和8年2月9日〜3月16日。
    • 福岡県柳川市——皮垣小学校跡地の公募型プロポーザル。受付は令和8年1月5日〜2月27日。
    • 岡山県吉備中央町——御北小学校・御北幼稚園の跡地活用に係る公募型プロポーザル(2026年5月18日)。竹荘中学校跡地は2024年3月に結果公表済み。

    開いてみて分かった、一覧そのものの不備

    一次ソースを案内するだけでは気づけない点が4つありました。案件を探している立場では、ここでつまずきます。

    • 九州1だけファイル名が変則。地域PDFは連番なのに九州1(福岡・長崎・熊本・大分・宮崎)だけ枝番付きで、連番どおりのURLは404を返します。番号順に辿ると九州1が丸ごと抜け落ちます
    • 公式PDFの中にGoogleの検索結果URLが混入。山口県岩国市の欄が、市の該当ページではなく検索エンジンの遷移URLになっています(正しい遷移先は開けます)。
    • URLが途中で切れている欄がある。福岡県みやま市はパスが途中で終わっており404です。
    • リンク切れ・接続不能が4件。広島市・岡山県総社市・みやま市が404、愛媛県愛南町はサーバに到達できませんでした(原因は未確認)。

    加えて、四国の地域区分は「香川・愛媛・高知」で徳島県の掲載がありません。鹿児島(九州2)は7件のうち5件が市町のトップページだけの掲載で、そこから廃校の募集ページに辿り着けませんでした。一覧に載っていることと、応募できることは別です。

    北海道・東北も開いて、これで全12地域が揃いました(2026年8月24日確認)

    残っていた北海道・東北1(青森・岩手・宮城)・東北2(秋田・山形・福島)の34件も1件ずつ開きました。これで文科省が公開している地域別12ファイルすべてを確認したことになります。通算で65件のうち、開けなかったものが12件(18.5%)ありました。

    北海道・東北に「締切が生きている案件」はありませんでした

    34件を確認した結果、締切が未来の案件はゼロです。動けるのは期限を切らずに受け付けている常設型だけでした。

    • 北海道——稚内市、旭川市、本別町、そして北海道教育庁(道内の複数施設をまとめた窓口)が常設型。南富良野町は旧北落合小の活用ページがあります。
    • 宮城県登米市——学校移設に伴う利活用の窓口を常設。
    • 福島県伊達市・相馬市・川俣町、秋田県男鹿市——いずれも期限を切らない受付。川俣町は公有財産への民間提案制度、男鹿市は廃校舎の専用ページです。

    北海道 真狩村(旧御保内小学校)は「中断中」です。ページには提案書の提出期限が令和8年3月31日までと書かれていますが、あわせて「現在1次公募選考中のため、公募中断しております」と明記されています。提出事業者がない場合は期限を延長するとも書かれているので、選考の結果次第で再開する可能性があります。動きを見ておく価値のある案件です。

    200が返るのに応募できない、という3つ目の失敗

    ここまでは「404で開けない」「サーバに繋がらない」の2つを見てきましたが、北海道・東北ではもう1つの型が見つかりました。ページは正常に開けるのに、募集期間がすでに終わっているケースです。

    青森県三沢市の旧三川目小学校は、ページが問題なく表示され「利活用していただける企業様を募集しています」と書かれています。しかし同じページに「※募集期間 令和7年度末まで」とあり、これは2026年3月31日のことです。更新日は2025年9月2日のまま。リンクが生きていることと、応募できることは別だという最も分かりやすい例です。

    文科省の一覧はファイル名が4月1日付のまま更新されていないので、このズレは今後も出ます。締切は必ず自治体のページで確認してください。

    全国65件を開いて分かった、一覧の壊れ方

    地域確認したURL開けた404繋がらない
    北海道・東北(3地域)342671
    中国・四国・九州(4地域)312731
    合計6553102

    壊れ方には種類があります。北海道の清里町は、一覧に載っているURLが http://.town.kiyosato.hokkaido.jp/ホスト名の一部が欠けた形になっていて到達できません。正しい形に直すと問題なく開きます。案件は生きているのに、一覧のURLからは永久に辿り着けない状態です。

    また、URLから中身が読み取れるのに404になっているものがあります。岩手県宮古市の haikousyarikatuyoukibounobosyuu(廃校舎利活用希望の募集)、山形県金山町の haikourikatuyou(廃校利活用)。かつて存在した募集ページが消えたと読めます。北海道のえりも町は末尾に ?channel=. という余分な文字列が付いていました(外しても404)。

    404だったのは、士別市・えりも町・池田町(北海道)、宮古市(岩手)、西会津町・南相馬市(福島)、金山町(山形)、広島市・総社市(岡山)、みやま市(福岡)の10件。繋がらなかったのは清里町(北海道)と愛南町(愛媛)の2件です。

    文科省リストのリンク切れ(2026年8月時点の実測)

    関東分の掲載URLを開いたところ、4件がページ削除・移動で到達できませんでした(真岡市・茨城町・香取市・飯能市)。掲載自体が古い可能性があるので、これらは自治体トップから該当課を探し直す必要があります。

    また、文科省ページの表記は「令和8年8月1日現在」ですが、添付PDFのファイル名は4月1日付のままでした。一覧の鮮度は、必ず自治体側のページで確認してください。

    サウンディングを「説明会」だと思うと損をする

    廃校の案件はいきなり公募になることは少なく、多くはサウンディング型市場調査から始まります。ここを情報収集の場だと思って参加すると、もったいない。

    サウンディングは自治体が「どういう条件なら民間が手を挙げるか」を決めるための場です。つまり、この段階で伝えた条件が、後の公募要項に反映されます。賃料の考え方、原状回復義務の範囲、契約期間、改修費の負担区分——本公募になってから交渉しても動きませんが、サウンディングの段階なら動きます。

    逆に自治体側から見ると、条件を固めすぎてから公募すると応募ゼロになります。足立区の事例がまさにそれです。

    立場別に、見るべき数字が違います

    • 自治体・公的機関の方 — 応募ゼロを避ける条件設計。特に原状回復義務と契約期間は、事業者の投資回収年数と直結します
    • 民間事業者の方 — 改修費の見積り妥当性と、用途変更(建築基準法)の手続き・費用。ここの見落としが撤退理由の上位です

    廃校転用の成功・失敗事例と、その分かれ目になった数字は廃校活用の失敗例と成功事例25選で整理しています。

    応募を決める前に、20項目で潰しておく

    契約期間・原状回復義務・改修費の負担区分は、本公募になってから交渉しても動きません。サウンディングの段階で何を聞くべきかを含め、手を挙げる前の確認事項を20項目に整理しました。無料部分で「4つの数字」の置き方まで読めます。
    活用可否チェックリスト20項目(note・1,480円)→

    この案件が自分の事業として成立するかを判断したい方へ。不動産・金融の実務15年、物件デューデリジェンス30件の経験から、一次診断を行っています。転用可否の一次診断を相談する →

    出典:文部科学省「みんなの廃校」プロジェクト 現在活用用途を募集している廃校施設の一覧、および各自治体の公表ページ(2026年8月18日に個別に閲覧して確認)。応募条件・期限は変更される場合があるため、必ず各自治体の窓口にご確認ください。

    相談の前に、自分の案件で数字を置いてみたい方へ

    実務で使っている判断手順を、そのままnoteにまとめています(いずれも無料部分あり)。

  • EDINET DB と FUDOSAN DB を同じ画面で見る実験メモ

    EDINET DB と FUDOSAN DB を同じ画面で見る実験メモ

    不動産や地域の判断で AI を使うとき、最初に大事なのは「AI に何を答えさせるか」ではなく、「どの一次情報に戻れる状態で考えるか」だと思っています。

    今日は SecAnalyzer の CEO execution loop で、EDINET DB と FUDOSAN DB を同じ流れで読ませる小さな実験を回しました。これは投資判断や売上実績の話ではありません。一次データを使った研究ログを、あとから検証できる形で残すための作業です。

    今回見たデータ

    EDINET DB 側では、企業の財務データをサンプルとして取得しました。売上、純資産、負債、現金、従業員数など、企業単位の状態を読むための項目が含まれます。

    FUDOSAN DB 側では、地域プロファイルを取得しました。人口、地価、取引件数、災害リスク、学校や病院など、地域単位の状態を読むための項目が含まれます。

    この 2 種類のデータを並べると、企業側の体力と地域側の条件を、同じメモの中で確認できます。ただし、ここで見えているのは「判断の材料」です。これだけで地域や企業の将来を断定するものではありません。

    AI に任せたい部分

    AI に任せたいのは、結論ではなく整理です。

    • どの項目を比較すべきか
    • 欠けているデータは何か
    • 追加で確認すべき一次情報は何か
    • 読み手に誤解を与えやすい表現はどこか

    こうした確認作業は、人間が毎回ゼロから行うと重くなります。AI には、その前処理を任せる価値があります。

    AI に任せない部分

    一方で、AI に任せない部分も明確にしておきます。

    • 投資判断
    • 収益の見込み
    • 売買や購入の推奨
    • 個別案件への助言
    • 未公開情報や顧客情報の処理

    このあたりは、人間の確認と責任が必要です。SecAnalyzer では、こうした境界を守るために、公開前の safety check と local/Ollama 優先の扱いを置いています。

    今日の収穫

    今回の収穫は、EDINET DB と FUDOSAN DB を同じ作業台に載せられることを確認できた点です。

    まだ「使える分析サービス」ではなく、一次データの観察ログです。それでも、毎回の調査で根拠を探し直す状態から、根拠を残しながら次の仮説に進む状態へ少し近づきます。

    今後は、対象地域を増やし、企業側データと地域側データをどう並べると読み手に伝わりやすいかを検証します。特に、不動産、金融、地域再生の文脈で「確認すべき項目の型」を作ることが次の課題です。

    次に見ること

    次回は、以下を確認します。

    • 地域を変えたときに同じ見方が使えるか
    • データの取得日と対象期間を本文に明記できているか
    • 読み手が次に確認すべき一次情報を迷わないか
    • AI の出力が断定や助言に見えないか

    AI を使うほど、最後に必要になるのは「どこまでが観察で、どこからが判断か」を分ける線です。この線を残すために、SecAnalyzer の実験ログを続けます。

  • EDINET DBと不動産DBで検証する不動産AIの使いどころ

    EDINET DBと不動産DBで検証する不動産AIの使いどころ

    不動産AIの記事で大事なのは、派手な予測を出すことではなく、一次データに戻って検証できる形にすることです。今回は、EDINET DBの企業財務データと、FUDOSAN DBの地域データを並べて、どのように研究メモや記事の材料へ変換できるかを確認しました。

    今回見た一次データ

    EDINET DBでは企業側の財務情報、FUDOSAN DBでは千代田区の地価、人口、災害リスクなどの地域情報を確認しました。ここで扱っているのはサンプル観測であり、業界全体の傾向や投資判断を示すものではありません。

    重要なのは、企業財務と地域データを別々に読むのではなく、同じ調査メモの中で並べて確認できることです。これにより、地価、人口、リスク、財務指標をどの順番で検証すべきかが見えやすくなります。

    AIに任せるべき部分

    AIに最初から結論を出させるのではなく、次のような作業を任せる方が実務的です。

    • APIから得た数値の一覧化
    • 見るべき論点の抽出
    • 追加で必要なデータの洗い出し
    • 記事アウトラインの作成
    • 誇張表現や投資助言に見える表現のチェック

    この使い方なら、AIは「予測装置」ではなく、調査の再現性を上げる道具になります。

    今回の限界

    今回の観測だけでは、地価変動と企業業績の因果関係は判断できません。短期データや単一企業サンプルを使って、相関や統計的有意性を断定するのも適切ではありません。

    そのため、この記事では結論を急がず、次に検証すべき論点を整理するところに価値を置きます。

    次に検証すること

    次のステップでは、対象企業と地域を増やし、複数年のデータを並べる必要があります。あわせて、災害リスク、人口変化、交通利便性、企業の保有資産や事業構造を比較できる形にすると、不動産AIの研究メモとしてかなり使いやすくなります。

    大智カンパニーの資産化という意味では、このような一次データからの研究ログを継続的に残し、ブログ、note、Xへ分配していくことが重要です。まだ収益化の実績ではなく、一次データを使った研究・分析の土台づくりとして進めます。

  • 不動産×AI分析|電力・送電線・相続登記をクロスして「データセンター用地」を先読みする完全戦略2026

    不動産×AI分析|電力・送電線・相続登記をクロスして「データセンター用地」を先読みする完全戦略2026

    「次のデータセンター用地はどこか」――この情報を誰よりも早く掴んだ人間が、不動産市場で圧倒的な優位に立てる。2026年現在、国内DCバブルは加速しており、千歳・熊本・大阪北港に続く第二波の用地探しが始まっている。しかし、DC事業者は候補地を公表しない。情報は常に「非対称」だ。この非対称を埋める武器がAI×不動産データ分析である。本記事では、電力容量・送電線ルート・相続登記という3つのデータをAIでクロス分析し、DC候補地を「3〜6ヶ月先読み」する具体的な手法を完全解説する。

    なぜ今、DC用地情報が「最強の副業ネタ」なのか

    データセンターの建設ラッシュは2026年以降も続く。AIの学習・推論に必要な電力消費は年率30%以上で拡大しており、国内DCの床面積は2030年までに現在の2.5倍に達するという試算がある。この需要を支えるのが「用地」だ。

    問題は、DC用地に適した土地が絶対的に少ないという点にある。DCは電力・冷却水・通信回線・耐震性・広大な敷地という5つの条件を同時に満たす土地でなければならない。この条件を満たす場所は全国に限られており、候補地情報は「知っている人だけが知っている」極めて非公開の情報だ。

    ここに副業のチャンスがある。DC事業者・不動産デベロッパー・電力会社・ゼネコン各社は、常に候補地情報を求めている。「この土地がDCに使える」という情報を先に持っていれば、それは月数十万円の情報提供料や、仲介手数料・成功報酬につながる。そして、AIを使えば個人でも大手コンサルと互角の情報収集ができる時代が来ている。

    データセンターが建てられる土地の条件3つ

    DC用地を先読みするには、まずどんな土地が選ばれるかを理解する必要がある。条件は大きく3つに集約される。

    条件①:電力の「質と量」が確保できる

    DCは電力の大量消費施設だ。大規模DCでは100MW(メガワット)超の電力が必要になる。これは中規模市の電力消費量に匹敵する。重要なのは電力の「量」だけではなく「質」だ。停電頻度・電圧変動・系統の安定性が問われる。

    日本が世界のDC誘致で優位に立てる最大の理由が「電力品質」だ。日本の停電率は年間平均20分以下と、米国(約70分)・中国(約2〜3時間)を大幅に上回る。この信頼性が、金融・医療・自動運転データを扱うミッションクリティカルなDCの誘致につながる。

    したがって、DC用地の第一条件は「大容量変電所から近い」ことだ。具体的には154kV以上の特別高圧変電所から半径5km以内が目安になる。この条件を満たす土地の分布をAIで地図化することが、先読みの第一歩になる。

    条件②:送電線の「引込み可能性」がある

    変電所が近くても、送電線の引込みができなければDCは建設できない。電力会社の送電網には空き容量(「接続可能量」)があり、この空き容量が大きい地域ほどDC立地に有利だ。

    送電線の空き容量情報は、各電力会社が「接続可能量マップ」として公開している。東京電力・関西電力・九州電力等のサイトで確認できるが、データがPDFや非機械可読形式で公開されているため、人手での整理が極めて困難だ。ここでAIの出番となる。PDFをClaudeに読み込ませてデータ化し、GIS(地理情報システム)と組み合わせると、「どのエリアに送電線を引きやすいか」が一目でわかる地図が完成する。

    条件③:土地の「取得可能性」が高い

    電力条件が揃っていても、土地が取得できなければ意味がない。DCに適した広大な平坦地は、農地・工場跡地・旧公共施設跡地等に多い。これらの土地が「今売りに出せる状態か」を事前に調べることが重要だ。

    特に注目すべきが「相続登記の状況」だ。2024年4月から相続登記が義務化されたことで、長年放置されていた土地の所有者情報が整理され始めている。相続登記が完了している土地は売買・交渉がしやすい。一方、未登記や共有名義の土地は取得に時間がかかる。国土交通省の地籍調査データや法務局の登記情報から、「相続登記が最近完了した広大な土地」を抽出することで、DC用地候補を絞り込める。

    AIで候補地を特定する具体的な手順

    3つの条件を踏まえた上で、AIを使って候補地を特定する手順を解説する。

    ステップ1:変電所位置データをAIで地図化する

    電力広域的運営推進機関(OCCTO)や各電力会社のウェブサイトから、特別高圧変電所(154kV・275kV)の位置情報を収集する。データがPDF・Excelで公開されている場合はClaudeに読み込ませてCSV化する。このCSVをGoogle Maps APIやGeoPandasと組み合わせて地図上にプロットする。

    次に、各変電所から半径5kmの円を描く。この円が重なり合うエリアは電力アクセスが極めて良好な地域だ。2026年時点で特に注目すべきエリアは、北海道南部(苫小牧〜千歳周辺)・福岡県北部(筑豊〜北九州)・茨城県南部(つくば〜土浦)の3地域だ。これらは地熱・風力・太陽光等の再生可能エネルギー送電網と重なっており、GX政策との親和性も高い。

    ステップ2:送電線空き容量マップをスクレイピング・整理する

    各電力会社が公開する「接続可能量マップ」を取得する。東京電力の場合は「系統アクセス業務マニュアル」内に記載がある。このデータをn8nで定期取得して変化を監視するワークフローを構築すると、「空き容量が急増したエリア」を自動検知できる。空き容量が増えるということは、既存の電力需要家が撤退した(工場閉鎖・施設廃止等)ことを意味する場合が多く、その周辺に大型施設(DC等)の誘致余地が生まれているシグナルになる。

    ClaudeのコードインタープリタでPDFを解析し、エリア別の空き容量を数値化する。このデータを先ほどの変電所マップと重ね合わせると「電力条件が二重に揃うエリア」が浮かび上がる。

    ステップ3:相続登記データで「取得可能な土地」を絞り込む

    法務局の「登記情報提供サービス」(登記ねっと)や国土交通省の「不動産情報ライブラリ」を使い、候補エリア内の土地の登記情報を取得する。注目すべきは以下の条件を持つ土地だ。

    • 2022年以降に相続登記が完了している(相続登記義務化を先取りして整理された土地)
    • 面積が3,000㎡以上(DC建設に必要な最低限の面積)
    • 地目が「雑種地」または「工業専用地域」(農地転用の手続きが不要)
    • 過去5年間で価格変動が小さい(急騰前の未注目地)

    これらの条件をClaudeに与えて絞り込むプロンプトは以下のようになる:「以下の不動産データリストから、DC立地に適した土地を抽出してください。条件は①面積3000㎡以上②地目:雑種地または工業地③変電所から5km以内④2022年以降に相続登記完了⑤過去5年の地価変動率が±5%以内。各土地についてDC適合スコアを1〜10で採点し、上位10件を表で出力してください」。

    ステップ4:クロス分析で「DC候補地スコア」を算出する

    変電所距離・送電線空き容量・登記状況・地目・面積・地形(平坦度)・自然災害リスク(洪水・土砂崩れ)の7要素をスコアリングし、候補地ランキングを作成する。Claudeに各データを読み込ませ「総合DCスコア」を算出させると、候補地の優先順位が明確になる。このスコアリングシートをGoogleスプレッドシートで管理し、月次で更新する仕組みを作れば、常に最新の候補地マップを維持できる。

    「情報卸」という収益化モデルの全体像

    DC用地情報をどう収益化するかが、この副業の核心だ。主な収益化ルートは3つある。

    ルート①:DC事業者への情報提供

    国内外のDC事業者(さくらインターネット・IDC Frontier・Equinix等)は常に用地情報を求めている。コーポレートサイトの「パートナー・情報提供」窓口や、LinkedInでの直接アプローチが有効だ。「DC適合スコア上位5件の候補地リポート」を作成し、無料サンプルとして提供してから有料契約につなげる。月額顧問料の相場は5〜30万円だ。

    ルート②:不動産仲介会社への情報卸

    DC用地に特化した不動産仲介は、一般仲介より手数料が高い。DC事業者が用地を取得した際の仲介手数料は数百万〜数千万円になる。自分は情報提供役(フィンダー)として動き、実際の仲介は宅建業者に委ねる形であれば宅建免許は不要だ。「情報提供料として成功報酬の10〜20%」を受け取る契約が一般的だ。

    ルート③:地主・土地オーナーへのDC転用提案

    条件を満たす土地のオーナーに「あなたの土地はDCに使える可能性がある」と提案するアプローチも有効だ。農地・工場跡地を持つ地主は、固定資産税の負担や管理コストに悩んでいることが多い。DC事業者と地主の橋渡しをすることで、両者から報酬を得る「ダブルフィー」モデルが成立する。初期アプローチは市区町村の農業委員会・商工会議所での人脈形成か、noteやXでのDC情報発信による集客が効果的だ。

    実際の動き方:情報収集→提案→成功報酬の流れ

    最初の1ヶ月は環境構築と情報収集に集中する。n8nで変電所データ・送電線空き容量・登記変動の自動取得ワークフローを構築する。2週間程度で基本的な仕組みは動き出す。

    2ヶ月目から、候補地リポートの作成・発信を始める。noteやXで「今週の注目DC候補エリア」として発信することで、DC関係者・不動産業者・投資家の目に触れるようになる。フォロワー1,000人程度で初の有料情報提供依頼が来るケースが多い。

    3ヶ月目以降、顧問契約または成功報酬型の案件を受け始める。月1件の成功案件で50〜200万円の報酬が狙える。年間3〜4件成立すれば年収換算で200〜800万円の副収入になる。本業(不動産コンサルや建設業)の専門知識をそのまま活かせるため、他の副業と比べて参入優位性が高い。

    よくある失敗と回避策

    失敗①:電力条件だけで判断して用地提案する
    電力が引けても、騒音規制・防火地域の指定・地盤の問題でDCが建てられないケースがある。必ず都市計画法・建築基準法の制限を確認し、「建設可能か」まで含めて調査してから提案する。

    失敗②:DC事業者との直接交渉で宅建業法に触れる
    「売買の媒介」に該当する行為(買主と売主の間に入って報酬を得る)には宅建免許が必要だ。情報提供(フィンダー業務)に留め、実際の売買交渉は宅建業者に委ねることを徹底する。

    失敗③:古いデータで候補地を判断する
    送電線空き容量や登記情報は毎月変わる。3ヶ月以上前のデータを使った提案は信頼性が低い。必ずn8nで自動更新の仕組みを作り、常に最新データで判断する。

    同じクロス分析を、手順の粒度まで落としたものが必要な方へ

    本記事で示した「電力×送電網×登記」のクロスを、実際に手元で回すための統合分析手順(データの取得元・結合キー・判定ライン)をnoteにまとめています。
    経産省の次世代データセンター立地を先読みする(note・1,980円)→
    すでに動いている案件から入りたい方は、千歳の実例から。
    北海道千歳DCインフラ投資で先行者利益を取る(note・1,980円)→

    まとめ:先読みした人間だけが勝てる理由

    DC用地先読みの優位性は「情報の非対称性」にある。大手コンサルや不動産業者が気づく前に、AIを使って候補地を特定できれば、個人でも高単価の情報提供ビジネスが成立する。電力・送電線・相続登記という3つのデータは全てオープンデータだ。ただし、それを組み合わせて意味のある分析に変える能力は、まだ多くの人が持っていない。

    AIはその「組み合わせと解釈」を個人に与えてくれる。不動産×AI×政策を掛け合わせたとき、最も大きなレバレッジが効く領域の一つがDC用地情報だ。2026年の今、この波に乗れる人間の数はまだ少ない。先読みした人間だけが、次の不動産バブルの恩恵を最大化できる。

    AI実務家コンサルタント

    大智(Daichi)

    • 不動産・金融15年・デューデリジェンス累計30件超
    • AI活用で月間作業60時間削減を実現
    • 地方遊休不動産の稼働率 28%→62% に改善
    コンサルの相談・お問い合わせはこちら →
  • 副業ブロガーが毎日使っているガジェット5選【2026年版・楽天Room連動】

    副業・テレワーク・AI活用を続けるなかで、「これがなかったら仕事にならない」と思うガジェットが固まってきました。

    今回は、副業ブロガー×不動産投資×AI活用をしている私が実際に毎日使っているガジェット5選を紹介します。すべて楽天Roomでも紹介しているので、気になった方はチェックしてみてください。

    1位:メカニカルキーボード(HHKB Professional HYBRID)

    ブログ記事を月10本以上書く私にとって、キーボードは最重要ガジェットです。HHKBはキーの数が少なくシンプルで、長時間タイピングしても疲れにくい。Bluetooth接続でMac・iPad・スマホと瞬時に切り替えられるのも副業スタイルに合っています。

    副業への効果:タイピング速度が体感20〜30%アップ。記事1本あたりの作業時間が短縮されました。

    2位:縦型マウス(Logicool MX Vertical)

    長時間のPC作業で手首が痛くなっていたのが、縦型マウスに変えてから完全に解決しました。最初は慣れが必要ですが、1週間で慣れます。副業で毎日何時間もPCに向かう人には特におすすめです。

    3位:モニターアーム(エルゴトロン LX)

    デスクをすっきりさせてモニターを目線の高さに持ってくると、集中力が明らかに変わります。エルゴトロンのLXは剛性が高く、一度位置を決めたらグラつかない。副業デスクの必須アイテムです。

    4位:ノイズキャンセリングイヤホン(Sony WF-1000XM5)

    カフェや移動中でも集中して作業するためのイヤホン。WF-1000XM5のノイキャンは業界トップクラスで、周囲の騒音がほぼゼロになります。副業アイデアのブレストをClaude音声機能でやるときにも大活躍。

    5位:モバイルバッテリー(Anker 737)

    25,600mAhの大容量で、MacBook Proを0%から100%近くまで充電できます。外でノマド作業をするときの安心感が段違い。副業ブロガーが外出先でも仕事できる環境を作るには必須です。

    まとめ:副業デスク環境への投資はすぐ回収できる

    これら5点の合計は約15〜20万円ですが、副業で月3〜5万円稼ぐようになってからは数ヶ月で回収できています。デスク環境への投資は、副業加速の最短ルートだと思っています。

    楽天Roomで実際に使っているものをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

    → 関連記事:Claudeって何?副業への使い方【2026年版】

    AI実務家コンサルタント

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  • n8n × Claude でX(Twitter)投稿を完全自動化した設定を公開【副業SNS運用2026】

    X(Twitter)に毎日投稿しなきゃいけないのに、ネタ切れ・時間不足で結局3日坊主に…という経験、ありませんか?

    私はn8nとClaudeを組み合わせることで、SNS投稿の企画・文章生成・スケジュール投稿まで完全自動化しました。この記事でその設定を公開します。

    自動化の全体像

    使うツールはこの2つだけです:

    • n8n(自動化ワークフローツール):無料プランあり、月8ドル〜
    • Claude API(Anthropic):従量課金、月数百〜数千円

    フロー全体:
    【毎朝9時 自動起動】→【Claudeがその日の投稿テーマを選ぶ】→【Claudeが投稿文を生成】→【X APIで自動投稿】

    n8nのワークフロー設定手順

    STEP 1:n8nでSchedule Triggerを設置

    n8nのフロー作成画面で「Schedule Trigger」ノードを追加。毎朝9時(JST)に起動するよう設定します。Cronの書き方:0 0 * * *(UTC、日本時間は-9時間)

    STEP 2:Claude APIノードでテーマ選定+投稿文生成

    「HTTP Request」ノードでClaude APIを呼び出します。プロンプトはこんなイメージ:

    あなたは副業×AI×不動産投資をテーマに発信する30代会社員のSNSライターです。
    今日の投稿テーマを以下から1つ選び、X(Twitter)用の投稿文を140字以内で作成してください。
    
    テーマ候補:
    - AIを使った副業の実体験
    - 不動産投資の最新情報
    - 副業で得た学び・気づき
    - AIツールの使い方Tips
    
    条件:
    - 体験談ベースで書く
    - 数字を入れると刺さる
    - 最後にブログリンクの誘導文を添える
    - ハッシュタグ3つ付ける(#AI副業 #副業 など)

    STEP 3:X API(Twitter API)で自動投稿

    n8nの「X」ノードを使ってAPIキーを設定し、ClaudeのAPIレスポンス(生成された投稿文)をそのままXに投稿します。

    X APIの無料プランでは月1,500投稿まで可能なので、1日1〜2投稿なら十分です。

    実際に運用してみた結果

    指標 手動投稿時代 自動化後
    投稿頻度 週2〜3本(不安定) 毎日1本(安定)
    フォロワー増加 月+10〜20人 月+80〜150人
    ブログへの誘導クリック 月30〜50 月200〜300
    作業時間 週2〜3時間 月1回の設定のみ

    注意点:「チェックなし全自動」はNG

    AIが生成した投稿文をノーチェックで流すのはリスクがあります。私は「下書き保存→翌朝確認→問題なければそのまま公開」という半自動フローにしています。品質と安全性のバランスが重要です。

    まとめ

    • n8n + Claude APIでX投稿を毎日自動生成できる
    • 設定は1〜2時間、費用は月1,000〜2,000円程度
    • フォロワー増加・ブログ誘導への効果は即実感
    • 全自動は危険、最終チェックは自分でやる

    → 関連記事:Claudeって何?ChatGPTとの違いと副業への使い方

    AI実務家コンサルタント

    大智(Daichi)

    • 不動産・金融15年・デューデリジェンス累計30件超
    • AI活用で月間作業60時間削減を実現
    • 地方遊休不動産の稼働率 28%→62% に改善
    コンサルの相談・お問い合わせはこちら →
  • ClaudeをブログとSNS運営に使ったら副業収入が変わった話【実録2026】

    「AIって結局ブログに使えるの?」と思っていた2025年から約1年。今は毎月Claudeに3,000円払いながら、それ以上の収益を副業で作れています。

    この記事では、私がClaudeをSNS・ブログ運営に導入してから何がどう変わったか、数字と実体験で正直に書きます。

    導入前の状況(2025年初頭)

    • ブログ記事:月1〜2本(1本3〜4時間かかっていた)
    • X(Twitter)投稿:週1〜2本(ネタ切れが頻繁)
    • 副業収入:ほぼ0円(アフィリエイト申請中)

    Claude導入後の変化(2026年現在)

    指標 Before(Claude前) After(Claude後)
    ブログ本数 月1〜2本 月8〜12本
    1記事の作成時間 3〜4時間 30〜45分
    X投稿本数 週1〜2本 週5〜7本
    副業収入(月) ほぼ0円 3〜5万円(伸び中)

    具体的に何をClaudeにやらせているか

    ブログ:「構成→本文→SEOチェック」の3ステップ

    キーワードを決めたら、Claudeに「このキーワードで副業ブロガー向けの記事構成を作って」と投げる。見出しリストが出てきたら各パートの本文を依頼。最後に「このタイトルをSEO最適化して」でYoast SEO対応のタイトルに仕上げます。

    ポイントは「実体験を混ぜる指示」をすること。「30代副業会社員の体験談として書いて」と付け加えるだけで、文章のリアリティが格段に上がります。

    X(Twitter):週まとめて「バッチ生成」

    毎週日曜に「今週のブログテーマはこれ。X投稿を7本作って」と頼んでいます。投稿文のバリエーション(数字系・疑問系・共感系)を指定するとさらにいい感じになります。

    不動産投資の検討資料作成

    副業の収益を不動産投資に回そうと動いています。物件の収支シミュレーションをClaudeに計算させたり、管理会社との交渉文を書かせたり、契約書の不明点を聞いたりと、AIコンサル的に使っています。

    「AI任せ」にしない方がいい部分

    Claudeが苦手なことも正直に書きます。

    • 最新情報:知識のカットオフがあるため、最新の法改正・金利・サービス料金は自分で確認が必要
    • 個人の体験談:「私が〇〇したとき」というリアルな体験は自分で書き足す必要がある
    • 写真・画像:実際の作業画面や商品写真はClaudeでは作れない(ChatGPTのDALL-Eを使うか自撮り)

    まとめ:月3,000円で副業が加速する

    Claudeは「ライティングの外注」を内製化してくれるツールです。外注すると1本5,000〜10,000円かかる記事が、月3,000円のサブスクで何本でも作れるようになります。

    副業ブログを本気でやるなら、Claude Proは必須投資だと思っています。

    → 関連記事:Claude Proは月いくら?無料版との違いを副業視点で比較

    AI実務家コンサルタント

    大智(Daichi)

    • 不動産・金融15年・デューデリジェンス累計30件超
    • AI活用で月間作業60時間削減を実現
    • 地方遊休不動産の稼働率 28%→62% に改善
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  • 副業の確定申告をfreeeで自動化した話【会社員向け完全ガイド2026】

    「副業で稼いだお金、確定申告しなきゃいけないのはわかってるけど、面倒すぎる…」

    会社員として働きながら副業をしている私も、最初の確定申告は本当に大変でした。でも今はfreeeを使ってほぼ自動化しており、年間の作業時間を大幅に削減できています。

    副業の確定申告が必要な条件

    会社員でも確定申告が必要になるのは、副業の所得が年間20万円を超えた場合です(住民税の申告は20万円以下でも必要な場合があります)。

    アフィリエイト・ブログ収益・不動産収入・フリーランス収入など、すべてが対象です。

    freeeを使った確定申告自動化の全体像

    STEP 1:銀行・クレジットカードを連携する

    freeeに銀行口座・クレジットカードを登録すると、取引が自動で取り込まれます。いちいちレシートを入力する必要がなく、月末に「承認する」だけで帳簿が完成します。

    STEP 2:勘定科目を設定する

    副業ブロガーなら:

    • サーバー代 → 「通信費」
    • Claude/ChatGPT代 → 「消耗品費」または「通信費」
    • 書籍代 → 「新聞図書費」
    • カフェ代(仕事利用) → 「会議費」

    一度設定すると、次回以降は自動で同じ科目に分類してくれます。

    STEP 3:確定申告書を自動生成

    年末に「確定申告書を作成」ボタンを押すだけで、青色申告決算書・確定申告書が自動で完成します。e-Tax(電子申告)連携で、税務署に行く必要もゼロ。

    freee vs マネーフォワード:どっちがいい?

    項目 freee マネーフォワード クラウド確定申告
    月額料金(スタータープラン) 約1,480円 約1,280円
    UIのわかりやすさ ◎(初心者向け)
    銀行・カード連携 ◎ 3,000社以上 ◎ 4,000社以上
    青色申告
    e-Tax連携
    サポート ◎ チャット対応 ○ メール対応

    副業初心者にはfreeeがおすすめです。UIがとにかくわかりやすく、簿記の知識がなくても使えます。

    Claudeとfreeeの組み合わせが最強な理由

    私がやっている組み合わせ:

    1. freeeで取引を自動取り込み・分類
    2. 毎月末にClaudeで「先月の収支をレポートにまとめて」と依頼(CSV出力→Claudeに貼り付け)
    3. 「節税できるものは何か?」とClaudeに相談
    4. freeeで申告書を自動生成→e-Taxで送信

    この流れで、副業の税務管理にかかる時間が月1時間→月10分になりました。

    まとめ:副業の確定申告、怖くない

    会社員の副業確定申告は、freeeを使えば難しくありません。重要なポイントは:

    • 副業収入が年20万円超で確定申告が必要
    • freeeで銀行・カード連携すれば帳簿はほぼ自動
    • Claudeと組み合わせれば分析・節税相談も自動化
    • e-Taxで申告書提出まで自宅完結

    まずfreeeの無料トライアルから始めてみてください。

    → 関連記事:Claudeって何?副業への使い方【2026年版】

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    freeeを試すなら

    この記事で書いた自動化は、freee会計の無料プランから試せる。副業の売上と経費が月数件のうちは無料の範囲で足り、確定申告書の作成が必要になったタイミングで有料プランに上げれば十分だった。

    freee会計の詳細・無料で始める

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  • WordPressブログの始め方【AIで記事作成まで自動化】2026年版

    「WordPressブログを始めたい。でも技術的なことが苦手で…」

    大丈夫です。この記事では、副業でブログを運営している私が、AIを使って記事作成まで自動化する方法を含め、WordPress開設から収益化の流れを完全解説します。

    WordPressブログを始めるために必要なもの

    1. ドメイン(yourname.com などのアドレス)
    2. レンタルサーバー(WordPressを動かす場所)
    3. WordPressテーマ(デザインテンプレート)

    費用の目安:月1,000〜1,500円で全部まかなえます(サーバー代が大半)。

    サーバー選び:ConoHa WINGかエックスサーバーか

    2026年現在、副業ブロガーに最も人気なのがこの2択です。

    項目 ConoHa WING エックスサーバー
    月額料金(スタンダード) 約880円〜 約990円〜
    WordPressの簡単インストール ◎(WING最速)
    表示速度 ◎(国内最速クラス)
    サポート ◎ 24時間 ◎ 24時間
    初期費用 0円 0円
    無料ドメイン ◎ 永久無料 ◎ 1年無料

    私はConoHa WINGを使っています。WordPressの自動インストールが最速で、このブログ(dai-works.com)もConoHaで動かしています。

    WordPress開設の手順(ConoHa WING編)

    STEP 1:ConoHa WINGに申し込む

    上記リンクからConoHa WINGの公式サイトへ。「WINGパック」を選べば、ドメイン永久無料でWordPressが自動インストールされます。申し込み完了まで約10分。

    STEP 2:テーマを選ぶ

    初心者には無料テーマの「Cocoon」がおすすめです。SEO対応・表示速度・カスタマイズ性、どれも十分。私は現在有料テーマ「SWELL」(17,600円・買い切り)を使っています。

    STEP 3:必須プラグインを入れる

    • Yoast SEO:SEO対策・サイトマップ自動生成
    • Contact Form 7:お問い合わせフォーム
    • Akismet:スパムコメント対策
    • SiteGuard WP Plugin:不正ログイン対策

    AIで記事作成を自動化する方法

    ブログ開設後の最大の壁は「記事を書き続けること」です。ここでClaudeが活きます。

    私が使っているClaude活用フロー

    1. キーワード決め:「[キーワード]で検索するユーザーの悩みを10個出して」とClaudeに聞く
    2. 構成作成:「副業ブロガー向けに[テーマ]の記事構成を作って」で見出しリストを生成
    3. 本文生成:各見出しごとに「〇〇について実体験ベースで300字で書いて」と指示
    4. SEOチェック:「このタイトルをSEO最適化して」でYoast SEO対応のタイトルに修正
    5. WordPress投稿:生成したコンテンツをそのままWordPressのエディタに貼り付け

    このフローで、以前は1本3〜4時間かかっていた記事が30〜40分で完成するようになりました。

    まとめ:最速でブログを始めるステップ

    1. ConoHa WINGかエックスサーバーに申し込む(10分)
    2. WordPressとテーマをインストールする(5分)
    3. Yoast SEO・CF7などプラグインを入れる(10分)
    4. Claudeで最初の記事を作成する(30〜40分)
    5. A8.netでアフィリエイト案件に申請する(20分)

    合計2時間もあれば、収益化できるブログの土台が完成します。一番大事なのは今日始めること

    → 関連記事:副業ブロガーがA8.netで稼ぐ方法|登録から承認まで完全解説

    AI実務家コンサルタント

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    このブログで使っているサーバー

    当ブログ(dai-works.com)はエックスサーバーで運用している。WordPressのインストールから独自ドメイン設定までは、この記事で書いた手順のとおり管理画面から完結する。国内シェアが大きく情報が多いので、AIに「エックスサーバーでの設定手順」を聞いたときに正確な答えが返ってきやすいのも、AI前提でブログを始める人には実利がある。

    エックスサーバーの料金・キャンペーンを確認する(8/4まで実質月額693円〜のキャッシュバックキャンペーン中)

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